APARTMENT-S
7つのイメージのあるアパート/SEPT CHAMBRE [セ‐シャンブル]
変化や空間力(デザイン)のある住空間
[クライアントの要望]
住戸規模45㎡程度からなる7住戸のアパート建築です。住戸内は間仕切りをもたないNLDK(ノンエルディーケー)とし可変的で柔軟な間取りで自由度を高めた設計としました。住戸内の空間を3つの層(K UB/LD/LOFT)に分割し各フロアに段差を設け生活シーンにリズムをつくり出すようなイメージで計画しています。玄関から路地状の通路H2.1Mを通り抜けH3.6M(天井高)の開放的なLD吹抜空間にアプローチすることで、空間の変化をより感じる構成としました。各住戸には居住性のある大きめのロフト(10帖程度)や LD空間に面し外部からの視線を遮断したプライベートバルコニーを計画し、空間的な広がりや機能性を重視しました。ロフトへ上がるストリップ階段や特徴的な印象のあるアクセントウオールをポイントとして7住戸それぞれが特徴のある色調や材質で異なる空間イメージをもちます。このような変化や空間力(付加価値)が長く住みたくなる気持や楽しく生活する気持ちをつくり出し、事業者・入居者の双方が満足できるプラスの建築となる事を想定しました。
[設計視点]
賃貸住宅は合理性や機能性だけを追及すると画一的で単調なよくある住空間となります。賃貸住宅は投資に対する利益が中心ですから事業主からすれば当然の事だと思います。しかし数十年後、空室率が上がり家賃を下げて他と淘汰されるものであっては建築としてより長く生き残ることが難しいでしょう。このプロジェクトは合理性や機能性だけでは得られないものを価値として捉えること=画一的で単調ではない変化や空間力を他社と差別化できる競争力にすることをテーマに設計させていただきました。
賃貸住宅・デザイナーズハウス/木造2階建+各階ロフト(WinWood工法)/426.49㎡(129.01坪)/2017年/神奈川県秦野市
ROOM-1
ROOM-2
ROOM-3
ROOM-4
ROOM-5
ROOM-6
ROOM-7
APARTMENTS 共同部
建物外観(2)
建物外観(3)
建物外観(4)
建物外観(5)
DATA
物件名 | APARTMENT-S |
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用途 | 賃貸住宅 |
構造 | 木造2階建+各階ロフト(WinWood工法) |
敷地面積 | 498.96㎡(150.93坪) |
建築面積 | 220.45㎡(66.68坪) |
延床面積 | 426.49㎡(129.01坪) |
計画地 | 神奈川県秦野市 |
竣工年 | 2017年 |
総工費(目安)※ | 6,200万円(税別) |