［クライアントの要望］

約500㎡の敷地規模をいかした建築提案を求められていました。また立地の環境特性を活かし丹沢の山々を眺めることができる計画もご要望のひとつでした。

［設計視点］

敷地の広さをいかした平屋建ての建物構成を中心に検討しました。プライバシーに配慮しながら敷地特性を活かすという点で、開きつつ閉じるテラスハウスのような中庭のイメージで計画しました。ゾーニングはLDK棟・子供部屋棟・浴室寝室棟の並列した３つのボリュームを設定し中央を貫通するイメージで廊下を計画しました。この方法により凹凸のある平面形状でプライバシーのある４つのバルコニー（中庭）を計画することが可能でした。
各バルコニーは対面する居室の用途によりイメージや大きさを変え特徴をつくることができます。（リビング・子供部屋・ゲストルーム・浴室などの前にバルコニーがる計画としました）バルコニーは室内から段差なくアプローチでき、室内との一体感を感じる外部空間となります。プライバシーを確保しつつ内部はバルコニーを挟んで対面する集いの場となる、敷地規模を活かした建築計画となっています。
眺望の得られる山側のボリュームは2層構造とし主寝室を配置し丹沢の山々を眺めることができる計画としました。機能や効率だけを求めた住空間にはない生活の豊かさをテーマに設計しました。