［クライアントの要望］

鉄道の軌道敷地に隣接している環境から、騒音やプライバシーの配慮について特にご要望がありました。家族の気配を感じる住空間のイメージをおもちでした。

［設計視点］

プライバシーの厳しい周辺環境に対し、敷地ゾーニングと内部の採光環境の確保が重要と捉え設計デザインの中心としました。線路に面した壁面には騒音に配慮し開口部を設けない設計とし遮音性に配慮しました。厳しい住環境に対し線路から隣地に沿ってクランクした建物配置とし、隣地建物との間に採光だまりのような外部空間を計画しました。採光だまりに沿った建物内部には吹抜空間を配置し、間接光により光が拡散し開放的なLD空間となるよう計画しました。

１階はダイニングキッチンを中心とした生活空間とし２階は吹抜面のリビングを中心に子供部屋等の寝室を配置しています。３階は主寝室とし南北にルーフバルコニーを計画しました。プライバシーに配慮しながらコンパクトで開放的な空間となっています。開放性や採光環境の中心となる吹抜空間は住空間に広がりを与え また家族の気配を感じる空間構成の基本となっています。