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市街地に建つ中庭型住宅                   
ーnew normal styleー

家族で集まる広々リビングのある家

[クライアントの要望]
土地のご購入検討の際、ホームページよりお問い合わせをいただきました。
住空間については、家族で集まれる大きなリビングや、小型犬のためのドッグランなどのイメージをお持ちでした。
冬季の陽当りが見込めない点などから、断熱性の良い家をご希望されていました。
オール電化で電気自動車の利用、その他 ガレージのご要望などがございました。
弊社の事例を参考にスタイリッシュな外観のイメージをお持ちでした。
[設計視点]
敷地は都市部の市街地(商業・住居地域)に位置し、計画地の南側には、マンション等の中高層建築物が多く存在しています。
現地調査では、南に中高層ビルを背にした敷地特性から、 採光上の工夫の検討が必要かと感じました。幹線道路から一歩奥まったエリアの雰囲気や静粛感は他にはない魅力のようにも感じました。
このような敷地状況に対し、北側に中庭を配置する住戸パターンのエスキースをはじめました。
ビルの影に入る前後の太陽高度の低い光や、安定した天空光(雲から反射され地面に到達する光)を美術館の展示室や、京町家の坪庭の採光手法を用いて 壁面反射により採り入れられるよう高さ4. 75Mの壁囲いのある中庭を立案させていただきました。北側の柔らかな光が、中庭から1階LDKや2階各居室へ入ってくるイメージです。
木造2階建の内部は、住戸部分に光や風を通すコアのようなイメージで螺旋階段を配置し、家族の集まるリビングのアクセントのような存在となっています。
開放的でプライバシーのある内部空間をつくりあげる 中庭の囲い壁を含む立体的な建築造形は、オブジェのようなイメージでデザインを行いました。
三角形状の中庭や、斜に切りとられたエントランスファサードは、合理的な解釈だけでは発想できない 遊びや独創の感覚をとり入れ、建築を通じ、非日常意識が連鎖されるようなデザインです。
打合せでは多大なお時間をいただきました。空間イメージや仕上イメージを共有いただき、スムーズに工事を進めることができました。
コロナ禍以降、社会経済情勢が刻々と変化する中、新築住宅建設の機会をいただき大変感謝しております。
戸建住宅/木造2階建て/145.07㎡(43.88坪)/2023年/神奈川県厚木市

DATA

物件名 HOUSE-I
用途 戸建住宅
構造 木造2階建て
敷地面積 272.10㎡(82.31坪)
建築面積 91.87㎡ (27.79坪)
延床面積 145.07㎡(43.88坪)
計画地 神奈川県厚木市
竣工年 2023年
総工費(目安)※ 5000万
≪※総工費は設計監理料と土地代、外構工事費を除いた目安金額となります。≫