HOUSE-IH
5Mのオーバーハングで実現
スキップフロアでつながる開放的な住まい
[クライアントの要望]
敷地南には高低差のあるRC擁壁があり それに付随するRC構造物が存在していました。特殊な敷地状況に対してどのような建築計画が可能か ご提案依頼を受けました。LDK・書斎など居住空間の開放的なイメージをおもちでした。
[設計視点]
計画アプローチのポイントは特殊な既存敷地に対し土木的 構造的にどう取組むかという部分でした。計画敷地の特殊な状況に対しご要望の規模は既存RC構造物を含むエリアで計画する必要性がありました。構造建築家のアラン・バーデン氏と構造計画に関し検討を進めました。アラン・バーデン氏のサポートのもと 約5Mのキャンティレバー工法で既存構造物にオーバーハングさせる案をご提案させていただきました。鉄骨造3階建延床57坪程度の建築規模を想定し計画を行いました。傾斜した前面道路の高低差からガレージ天井高さを割り出し建物全体の断面構成を検討した結果、細かなスキップフロア形式の断面構成がベストでした。エントランスガレージ・リビング・書斎・DK・浴室・寝室の各フロアレベルをすべて異なる高さで設定し建築基準法による高さ制限をクリアし連続する一体空間にリズムや間をつくり出すよう計画に工夫をしました。DKにはサービスバルコニー、寝室フロアにはプライベートなルーフバルコニーを また南に面したリビングフロアには眺望をいかした約15帖の大きなバルコニーを計画しリビングと一体的な空間利用を可能としました。機能的で開放感のある住空間をイメージし設計させていただきました。
スキップフロア・吹抜・リビングバルコニー・キャンティレバー・戸建住宅/鉄骨3階建/188.86㎡(57.13坪)/2012年/神奈川県横浜市
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リビングフロア(CH4.0M吹抜)
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リビングフロア・書斎フロア
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エントランスフロア
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書斎フロア
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スキップフロア階段
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ダイニングキッチンフロア
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キッチン-ダイニング
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洗面室フロア
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寝室フロア(廊下)
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R-1(ロフト付)
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R-2(ロフト付)
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R-3
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建物外観(1)
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建物外観(2)
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建物外観(3)
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建築模型
DATA
物件名 | HOUSE-IH |
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用途 | 戸建住宅 |
構造 | 鉄骨3階建 |
敷地面積 | 189.50㎡(57.32坪) |
建築面積 | 103.49㎡(31.30坪) |
延床面積 | 188.86㎡(57.13坪) |
計画地 | 神奈川県横浜市 |
竣工年 | 2012年 |
総工費(目安)※ | 8,500万円(税別) |