HOUSE-K
吹抜とルーフバルコニーのある二世帯住宅
ーnew normal styleー
立体的で奥行きのあるデザイン
[クライアントの要望]
築54年の戸建て住宅の建て替えのご相談をいただき、計画立案させていただきました。
玄関や住宅設備機能も含め、分離型の二世帯住宅をご希望でした。吹抜やルーフバルコニーを設けることや、断熱性能の改善、細部においては既存家屋の欄間の移設などのご要望をいただきました。 お孫さんの誕生が近く、将来ご家族が増える居室数の具体的なイメージをお持ちでした。長年お住まいになった経験から、季節風や採光状況など具体的なお話を伺うことができました。
玄関や住宅設備機能も含め、分離型の二世帯住宅をご希望でした。吹抜やルーフバルコニーを設けることや、断熱性能の改善、細部においては既存家屋の欄間の移設などのご要望をいただきました。 お孫さんの誕生が近く、将来ご家族が増える居室数の具体的なイメージをお持ちでした。長年お住まいになった経験から、季節風や採光状況など具体的なお話を伺うことができました。
[設計視点]
建物配置は、敷地分割を行う関係で 道路から新設階段を設ける必要があり、既存倉庫などのレイアウトなどにより確定させていただきました。建物は約10.5間×5.5間の基本平面を東西方向に横長配置し、採光環境に配慮した木造2階建ての住戸計画としました。南に開放された エントランスやルーフバルコニー上部には、1間~3尺の軒庇を設け 風雨除けや、夏季の室内の熱環境に配慮しました。内部は二世帯が回遊動線上の廊下でつながる構成とし、自然な距離感が保たれるよう空間配置と共に動線設計を行いました。吹抜や、ルーフバルコニーは二世帯をつなぐアクセントのような存在で計画しています。吹抜スペースは大きなリビングとして、ルーフバルコニーはプライバシーの保たれた屋外スペースというようなイメージです。距離感や居場所について、特に二世帯住宅においてはライフスタイルのシミュレーションをクライアントと設計者が共有できるかどうかが ポイントになってくると思います。クライアントご家族には多大なお時間をいただきましたが、図面や模型をベースに2週間に一度 打合せの機会を設けていただき、素晴らし建築を実現することができました。軒下空間を立体的にデザインすることで印象的なファサードとなりました。外壁はセメントパネルとレッドシダーの下見張りとし、経年変化をあえて趣と感じられるようなロングライフデザインを意識し計画させていただきました。
二世帯住宅/木造2階建て/283.29㎡(85.69坪)/2023年/神奈川県綾瀬市
DATA
物件名 | HOUSE-K |
---|---|
用途 | 戸建住宅 |
構造 | 木造2階建て |
敷地面積 | 410.07㎡(124.05坪) |
建築面積 | 180.10㎡(54.48坪) |
延床面積 | 283.29㎡(85.69坪) |
計画地 | 神奈川県綾瀬市 |
竣工年 | 2023年 |
総工費(目安)※ |