［クライアントの要望］

木造３階建で二世帯住宅を建てたいというお話しで提案依頼をいただきました。外壁仕上（ガルバリウム鋼板）やリビングに面したルーフバルコニーなど具体的な建築のイメージをおもちでした。また建設費や計画規模などについてもご要望をいただきました。

［設計視点］

敷地は住居系地域に位置し戸建住宅や駐車場などが隣接しています。建物は木造３階建二世帯住宅とし建蔽率を最大にとり、下階に親世帯・上階に子世帯の階ゾーニングのイメージで計画しました。二世帯住宅の捉え方として世帯が内部で行き来できる構成をとっています。南に面した３階LDKと約12帖の眺望の良いバルコニーを計画の中心とし1・２階は各世帯の居室が混在する構成となっています。外観は２つのキューブを組み合わせた立体的なイメージで特徴をつくりました。凹凸部分が平面的に隣接するもの（特に同一階で世帯が混在する部分など）の開口部からの視線を遮りプライバシー保つことができるよう界壁やバルコニー・庇の役目を担うイメージで機能性をもたせ工夫をしました。２つのキューブを組み合わせた立体的なイメージは大きな建築ボリュームの印象を軽快に感じさせます。