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三次曲面の屋根がオブジェの一部のような印象をつくり出す

住宅兼アトリエ・ギャラリー/アーティストの家

[クライアントの要望]
住宅兼アトリエ・ギャラリーとして多摩美術大学出身のアーティスト(画家)新村文祥さんから建築提案のご依頼をいただきました。どの程度のボリュームで建設可能か予算とのバランスを検討しながら進めたいというご要望がありました。仕上や仕様はシンプルなイメージをおもちでした。
[設計視点]
計画地は郊外の閑静な住宅地に位置し南に高低差のある接道があります。コストとの兼ね合いで規模を検討しながら計画を進める必要がありました。絵画を制作し鑑賞する点で北側のハイサイドライト(高窓)を想定し安定した自然採光による室内空間の計画を軸としコストと共に計画規模を確定しました。室内はシンプルな仕上構成としています。具体的に 床は基礎スラブを利用した無機質なコンクリート仕上とし壁はマットホワイトで反射率を抑えたローラー塗装仕上としています。室内の区画には可動間仕切を計画し生活空間・制作空間の領域をフレキシブルに捉えた空間となっています。勾配屋根を利用し室内の天井高さは4M程度確保し、また屋根形状に沿った勾配天井としています。クライアントが建築に求める要望の一つに、アートを扱う建築としてファサードに何れかのイメージをもたせたいという点がありました。クライアントのイメージに対し建物全体をガルバリウム鋼板のスパンドレルで構成し、プロジェクトの特徴でもある勾配屋根を緩やかな放物線を描く三次曲面状に設計デザインしました。三次曲面状の屋根が通常の木造建築では得られないオブジェの一部のような不思議な印象をつくり出す、そんなイメージで計画させていただきました。
戸建住宅・アトリエ・ギャラリー・絵画教室・ローコスト/木造平屋建/81.00㎡(24.50坪)/2008年/静岡県浜松市
  • ギャラリー

  • アトリエスペース-ギャラリー

  • ギャラリー板戸(1)採光調整

  • ギャラリー板戸(2)採光調整

  • アトリエ(可動間仕切)

  • ギャラリー

  • 建物外観(HOSOE ART HOUSE)

  • 建物外観(夜景)

  • 建物外観(ガルバリウム鋼板・三次曲面屋根)

DATA

物件名 HOUSE-SM
用途 アトリエ・ギャラリー・住宅
構造 木造平屋建
敷地面積 221.97㎡(67.14坪)
建築面積 81.00㎡(24.50坪)
延床面積 81.00㎡(24.50坪)
計画地 静岡県浜松市
竣工年 2008年
総工費(目安)※ 1,520万円(税別)
≪※総工費は設計監理料と土地代、外構工事費を除いた目安金額となります。≫