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2階大会議室 北側採光

2019.09.25

綾瀬市新商工会館 現場レポート

[内部工事が進んできました!]

設計段階ではコストとデザインの両面から建物配置や、各階の平面計画、熱効率、会議室の特性などを総合的に検討しました。写真は2階大会議室(大型可動間仕切を開放した状態)です。可動間仕切を閉じると、3つの会議室ブースとして使用できるようフレキシブルな計画としています。このスペースは会議や集会施設の特性から南に開口部(窓)を設けず、北側の安定した光を採り入れる設計としました。(美術館などに用いられる採光方法です)天井面いっぱいに排煙窓を兼ねた窓を設置することで更に柔らかい印象の明かるさを室内で感じることができます。採光の限られた京町屋などの長屋では、坪庭の南に面する壁面を白漆喰で仕上げ、あえて太陽光を反射させ間接的に坪庭の北に面する部屋に柔らかい光をもたらす手法があります。今回の敷地北側には道路があり、少し開けた空間があるため空の天空光(雲や青空に映し出される直射日光でない光)が間接照明のように明るさを演出しています。完成が楽しみです!