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2019.11.05

事務所外壁剥離

[台風と建物]

先月の台風では、突風の威力というものを改めて感じました。建物の構造計算では2種類の風荷重というものがあります。1つ目は骨組用風荷重で建築物全体に作用する風力です。この力は風向きによって異なり 風速=荷重となります。2つ目は外装材用風荷重で屋根ふき材のような外装材の部分に作用する風力です。こちらは部材への回り込み等を考慮し全風向中の正負の最大値で検討し、建築基準法では 外装材用風荷重≧骨組用風荷重 となっています。築25年の弊社軽量鉄骨造建物では、経年変化により外壁材に少し反り返った状態の部分がありました。そこに全風向から風が回って剥離してしまいました。瞬間風速の倍程度の力(正負の最大値)が作用したのでしょう。外壁や屋根の隙間は台風に対し大きな弱点となります。突風の被害を受け、身をもって認識した次第です。年内にはガルバリウム鋼板によるカバー工法で隙間なく外壁改修を行う予定です。