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縦格子の木板

新国立競技場(青年館側から)

2019.04.30

駐車場の近くに日本のコロッセオを発見!

[家具ショールーム見学のため青山方面に・・・]

駐車場の近くに日本のコロッセオを発見・・・神宮外苑に違和感なく存在している感じがしました。縦格子の木板と圧迫感の無いファサードはザハ案と大きく異なる点かも知れません。
3年余りの設計半ばで白紙撤回となったザハ案については、想定より1,220億円近く膨れ上がる工事費をコンペ選定時に見抜けない審査の仕組みに問題があったのだと思います。決定責任者は審査委員長である安藤忠雄氏でしたが、安藤氏は当時の会見で自身はデザイン選定を行ったまでで工事費に関しては関係がないとコメントされていました。(ザハ案決定後の設計プロセスにも問題があったのだと思いますが、この部分はメデイアでは大きく取り上げられず、不透明感が残ります)
世界の注目を集めるオリンピックメインスタジアムにおいては、安藤氏の言うザハ案の特徴的な構造デザイン(キールアーチ)にチャレンジするアバンギャルドな姿勢を否定はしませんが、建物の計画上 実現性(コスト)が何より重要ではないでしょうか。
隈案の繊細に馴染むファサードは日本人的な美意識を感じます。
単純な方法だと思うのですが、縦格子の木板が面に張り付いた線として認識され、新国立競技場のボリュームや立体感、空間的印象をより美しく強調しているように感じます。
様々な思いで見てしまいますが、白紙撤回のビハインドな状態から、設計デザインとマネージメント、スケジュール管理などを一体的に調整されて実現したものだと思います。
ここまで構築できたことは、大変素晴らしいことだと思います。